「新しい事業に挑戦したい」「現場の負担を減らしたい」——そんな中小企業の声に応える2つの補助金が、今秋公募を開始しました。
補助金名 | 公募回 | 主な目的 |
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中小企業新事業進出補助金 | 第2回 | 新市場・新分野への進出支援 |
中小企業省力化投資補助金(一般型) | 第4回 | 業務の自動化・省力化支援 |
この記事では、それぞれの制度の目的や特徴、申請スケジュール、補助額、採択率の傾向までをわかりやすく解説し、申請のポイントもご紹介します。
第2回 中小企業新事業進出補助金
目的と特徴
- 目的: 地域の中小企業が新分野・新市場へ進出する取り組みを支援
- 特徴: 地域性・新規性・持続可能性が重視される。事業計画の完成度が採択の鍵。
公募スケジュール
- 公募要領公開:9月12日
- 申請受付開始:11月10日
- 応募締切:12月19日
- 採択発表:2026年3月予定
補助額・補助率
- 補助上限額:従業員数20名以下の場合で最大2,500万円(特例による上乗せあり)
- 補助率:1/2
※補助上限額は従業員数によって幾つか段階があります。この記事では従業員数が一番少ないケースを記載しています。
採択率の傾向と対策
第1回の採択がまだなので実績ベースでの採択率は不明です。他の補助金と同様の採択率(30〜40%前後)と推定されます。
事業の新規性・地域貢献性が評価ポイントになると思われます。
第4回 中小企業省力化投資補助金(一般型)
目的と特徴
- 目的: 人手不足や業務負担の軽減を目的とした設備投資を支援
- ロボット・IoT・業務効率化ツールなどが対象。カタログ型より自由度が高いが、競争も激しい。
公募スケジュール
- 公募要領公開:9月19日
- 申請受付開始:11月上旬
- 応募締切:11月下旬
- 採択発表:未定(後日発表)
補助額・補助率
- 補助上限額:従業員数5名以下の場合で最大750万円(特例による上乗せあり)
- 補助率:1/2(小規模事業者等の場合2/3。その他条件あり)
※補助上限額は従業員数によって幾つか段階があります。この記事では従業員数が一番少ないケースを記載しています。
採択率の傾向と対策
第1回公募の採択率が68.5%、第2回公募の採択率が60.9%です。今回も60%台の採択率になるのではないかと推定されます。
事業の具体性と費用対効果が重要になると思われます。
申請のコツ・・・伝わる事業計画とは?
採択される事業には、以下の共通点があるようです。
- 社会的意義がある(地域課題の解決など)
- 数値目標が明確(売上・人件費削減など)
- 実現可能性が高い(体制・資金・スケジュール)
そのため、制度の要件を満たすだけでなく、読み手(審査員)に「この事業は成功する」と思ってもらえる事業計画をまとめることが重要です。
- 事業目的と背景が明確
- 数値目標と実施体制が具体的
- 読みやすく、安心感のある構成(図解・見出し・箇条書きなど)
審査員に「この事業は成功する」と伝えるには、事業計画の“設計力”が鍵です。
制度の要件を満たすだけでなく、読み手の安心感や納得感を意識した構成づくりを重視しています。図解や見出しの設計、数値の根拠提示など、申請書類の“伝わる力”を高める支援を行っています。
まとめ
補助金は、採択されるための競争があるのは事実ですが、準備次第で十分にチャンスがある制度です。
申請書類や事業計画を通して、事業を「うまく伝える」ことが大切です。
採択に向けて申請書類や事業計画の作成をご支援し、事業の加速の一助になればと考えています。
「制度が複雑で不安…」という方も、まずはご相談ください。
貴社の状況に合わせて、制度選びから申請書類の設計まで丁寧にサポートいたします。