オンラインで手続き可能な領事手続き ~国内在住者向けオンラインでのパスポート申請~

入出国・在留資格

パスポートの申請や証明書の取得、日本への観光ビザ申請など、これまで「窓口での手続き」が当たり前だった領事業務が、近年オンライン化の波に乗り、大きく変わりつつあります。

これから5回に渡って、以下の手続きについて、オンラインでの申請方法や注意点をわかりやすく解説します。

  • 《第1回》国内在住者向けオンラインでのパスポート申請
  • 《第2回》海外在住者向けオンラインでのパスポート申請
  • 《第3回》オンラインでの在外公館での証明書取得(戸籍・婚姻・署名証明など)
  • 《第4回》外国籍の方向けオンラインでの日本の観光ビザ(eVISA)申請
  • 《第5回》手数料のオンライン納付方法

今回は、日本国内に住民登録がある方を対象に、パスポートのオンライン申請方法について解説します。

対象者と申請可能なケース(新規・更新・紛失等)

まずは、オンライン申請が可能な方と申請できるケースについて説明します。

オンライン申請の対象者

  • 有効なマイナンバーカードを所持している方(署名用電子証明書が必要)
  • 申請者本人による申請が原則です。
    15歳未満は法定代理人が申請します。
    15歳~17歳の場合は本人申請が可能ですが、法定代理人が署名した同意書の提出が必要です。

オンラインで申請できるケース

  • 【新規】初めてパスポートを取得する場合
  • 【更新(切替申請)】有効期限が1年未満、または、査証欄の余白が見開き3ページ以下のパスポートの更新申請
  • 【記載事項変更】氏名や本籍地の変更に伴う申請(一部制限あり)
  • 【紛失・焼失など】パスポートを紛失・盗難・焼失した場合の再発行申請

必要な準備

  • マイナンバーカード(署名用電子証明書用パスワードの6~16桁が必要です)
  • マイナポータルアプリおよびマイナポータルアプリ対応のスマートフォン、または、ICカードリーダー付きPC
  • 現在有効なパスポート(切替申請、記載事項変更の場合)

顔写真(パスポート用)は、マイポータルアプリ内で撮影、または写真館などで撮影したデータをアップロードします。

自署は、白い紙に書いたものをマイポータルアプリ内で撮影するか、あらかじめ撮影した自署画像データをアップロードします。

オンライン申請の流れ(マイナポータル連携)

マイナポータルにログインし、申請内容を登録、申請

ログイン後の詳細な手順は、マイナポータルのマニュアルを参照してください。

使い方 | マイナポータル
マイナポータルの操作マニュアル

手数料の納付

一部自治体ではオンライン納付が可能です。
方法や注意点については、《第5回》手数料のオンライン納付方法で説明予定です。

交付通知を待ち、窓口で受け取り

  • 交付準備が整うと、マイナポータルやメールで通知が届きます。
  • 本人確認書類を持参し、指定した窓口でパスポートを受け取ります。

受け取り方法と注意点(窓口・本人確認)

受け取り場所

  • 申請時に選択した都道府県内の旅券窓口(例:県庁、出張所など)で受け取ります。
  • 住民登録のある都道府県以外では受け取れません。

必要な持ち物

  • 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
  • 旧パスポート(切替申請、記載事項変更の場合)
  • マイナポータルに表示されるQRコード(受付票)

受け取り可能な期間

交付準備完了の通知が届いてから、6か月以内に受け取りが必要です。

受取期限を過ぎると失効し、失効後5年以内に次のパスポートを申請すると、通常より高い手数料になります。

よくある質問(FAQ)

顔写真はスマホで撮影したものでも使えますか?

はい、スマホ撮影でも可能です。ただし、パスポート用の規格を満たしている必要があります。
また、カメラアプリによっては、インカメラで撮影した場合に左右反転しているものもあるので、注意が必要です。
不安がある場合は写真館などで撮影することをお薦めします。

オンライン申請をしても、窓口に行く必要はありますか?

申請はオンラインで完了しますが、パスポートの受け取りは必ず窓口で本人確認を行います。本人確認書類や旧パスポートを持参してください。

交付までどのくらい時間がかかりますか?

1~2週間で交付準備が整うようです。
ただし、繁忙期や自治体によっては時間がかかる場合があります。

マイナンバーカードのパスワードを忘れてしまった場合はどうすればいいですか?

署名用電子証明書のパスワードが必要です。
忘れてしまった場合は、市区町村の窓口で再設定手続きが必要になります。

紛失した場合もオンラインで再申請できますか?

はい、紛失や盗難の場合もオンラインで再発行申請が可能です。ただし、警察への届出や、本人確認書類の提示が必要になります。

まとめ

パスポートのオンライン申請は、従来のパスポート申請に比べて、手続きを効率化できる便利な選択肢です。
マイナンバーカードや顔写真の準備、マイナポータルの操作など、初めての方には少しハードルがあるかもしれませんが、手順を一つずつ確認すれば、安心して進められます。
申請後も、本人確認や受け取りは窓口で行う必要がありますが、「申請書の記入」や「提出のための来庁」が不要になるだけでも、時間と手間の節約につながります。

次回《第2回》では、海外在住者向けのパスポートオンライン申請について解説します。
海外からの申請は、国内とはまた異なるポイントがあります。ぜひ続けてご覧ください。

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