オンラインで手続き可能な領事手続き ~《第5回》手数料のオンライン納付方法~

入出国・在留資格

オンラインで完結できる領事手続きが広がり、海外在住者や渡航予定者にとって、時間や移動の負担が大きく軽減されつつあります。シリーズ第5回となる今回は、「手数料のオンライン納付」に焦点を当てます。
対象となる手続きの種類、利用できる支払い手段、領収書の扱いなど丁寧に解説します。オンライン化によって便利になったポイントと注意点を押さえ、安心して手続きを進められるよう一緒に確認していきましょう。

対象となる手続きと納付方法

対象手続き

オンラインで領事手続きを行った場合の手数料を、クレジットカードによりオンラインで決済できるようになりました。
対象となるのは、国内および国外の一部において、電子(オンライン)申請を行った以下の申請です。

  • 旅券(パスポート)
  • 証明
  • 査証(ビザ)※観光目的の短期滞在査証

ただし、国や地域によって対応状況が異なりますので、利用予定の在外公館がオンライン納付に対応しているかどうかを確認することが必要です。
事前に以下の内容をチェックしてみてください。

  • パスポート申請窓口や在外公館が、オンライン申請に対応しているか
  • オンライン納付に対応しているパスポート申請窓口・在外公館か
  • クレジットカードが利用可能なブランドか

納付方法

オンライン納付の流れは比較的シンプルです。

①オンライン申請後、メールで通知される「クレジットカード納付申請サイト」にアクセス
②表示される申請内容を確認して、手続きを開始
③クレジットカード情報を入力
④確認画面で入力内容を確認して、手続き完了
⑤クレジットカードの決済は、交付時に行われます。

エラーが発生した場合、同じカードは使えません。
別のカードで再度オンライン納付を申請するか、窓口にて現金で支払います。

支払い手段

利用できるカードブランドは、Visa / Mastercard / JCB / Diners Club / American Expressです。
デビットカードの利用は可能ですが、プリペイドカードやその他の電子マネーは利用できません。

なお、オンライン決済が可能かどうかは、各都道府県、国や地域で異なりますので、利用前にオンライン決済に対応しているか確認しておくと安心です。

領収書の扱いと返金可否

領収書の扱い

領収証は発行されません。
必要に応じて、クレジットカード会社の利用明細や決済完了メール等を「支払い証明」として利用します。

返金の可否

手数料は国庫に納付されるため、基本的に旅券(パスポート)等を交付した後は返金できません
その他、交付前であれば、交付窓口にて現金支払いに変更が可能です。また、クレジットカードの与信エラーなどで決済が完了しなかった場合には、窓口での現金払いに切り替えることもできます。

オンライン決済は便利な一方で、領収書の発行方法や返金の可否が従来と異なるため、申請前に確認しておくと安心です。特に、企業経費や留学手続きなどで「支払い証明」が必要な場合は、カード利用明細の保存が大切です。

まとめ

オンラインで完結できる領事手続きは、これまで時間や移動の負担が大きかった申請手続きを大きく変えつつあります。特に手数料のオンライン納付は、申請から支払いまでを一つの流れで進められるため、利便性が高く、今後さらに利用が広がる分野だと思われます。
一方で、利用できる手続きの範囲や支払い方法、領収書の扱い、返金の可否など、従来の窓口手続きとは異なる点もあります。事前にポイントを押さえておくことで、スムーズかつ安心して手続きを進められます。
本シリーズを通じて、オンライン領事手続きの全体像がより身近に感じられ、実際の申請時に迷わず進められる一助となれば幸いです。

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