遺言書について勉強していくなかで、「尊厳死の宣言書」というものを知ったので紹介します。
尊厳死に似た言葉で「安楽死」という言葉がありますが、Wikipediaによると安楽死は積極的安楽死と消極的安楽死の2種類があって、尊厳死は消極的安楽死に該当するそうです。
安楽死と聞いて、私を含め多くの人が思い浮かべるのは積極的安楽死の方だと思います。日本では認められていなくて犯罪(嘱託殺人罪)になるもの。
それとは違うようで、日本でも実際に宣言をしている方もいて、お医者さんがそれを受け入れていることもあるようです。
尊厳死について、公益財団法人 日本尊厳死協会のホームページから抜粋すると…
回復の見込みがなく、すぐにでも命の灯が消え去ろうとしているときでも、現代の医療は、あなたを生かし続けることが可能です。人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、胃に穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させます。ひとたびこれらの延命措置を始めたら、はずすことは容易ではありません。生命維持装置をはずせば死に至ることが明らかですから、医療者が躊躇するのです。
「あらゆる手段を使って生きたい」と思っている多くの方々の意思も、尊重されるべきことです。一方、チューブや機械につながれて、なお辛い闘病を強いられ、「回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい」と思っている方々も多数いらっしゃいます。「平穏死」「自然死」を望む方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。それがリビング・ウイル(LW)です。
尊厳死の宣誓書は、日本尊厳死協会に入会して作成するほか、公の機関でも作成していて、公証役場で「尊厳死宣言公正証書」を作成することができます。
実際に宣言書通りになるかどうかは、主治医の判断に委ねられるそうですが、最近の許容率は9割を超えているそうです。
今後、認知度が高まってくると利用されることが多くなるのかもしれませんね。
《今回参照したwebサイト》
◇公益財団法人 日本尊厳死協会 https://songenshi-kyokai.or.jp/
◇日本公証人連合会
Q3. 「尊厳死宣言公正証書」について、説明してください。 https://www.koshonin.gr.jp/notary/ow08/8-q03